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保育園に慣れるまで1年かかった。それでも、あの日々は素敵な思い出になった。


子どもを保育園に預けて働き始めたとき、罪悪感がなかったと言ったら嘘になります。

でも、その罪悪感に飲み込まれないようにするために、私がしたことがあります。

自分がなぜ今働くのか、きちんと考えること。そしてその一部を、子どもにも言葉で伝えることでした。


「一緒に頑張ろうね」と、毎朝伝えた

下の子を保育園に預け始めたのは、私が再就職したタイミングでした。

年齢的にも、もう集団生活に入るべき時期。働くことは家族のためでもある。そう自分の中で整理しながら、子どもには丁寧に説明するようにしていました。

「お母さんはお仕事に行くね。〇〇ちゃんも保育園に行こうね。一緒に頑張ろうね。」

毎朝、そう声をかけていました。

下の子は、すんなり理解してくれました。保育園に預けた後、泣くことはありませんでした。拍子抜けするくらい、あっさりしていました。


親が知らなかった、保育園での姿

ただ、保育園での様子は、家とはまったく違いました。

家ではうるさいくらいよくしゃべる子でした。でも後から知ったのですが、保育園ではほとんど話していなかったのです。

1年ほど経ったある日、先生に言われました。

「〇〇ちゃんって、あまりお話しない子なんだと思っていました。」

そのとき初めて、保育園でそんなに静かにしていたと知りました。

そうか、そうだったのか。家では毎日あんなにおしゃべりなのに。少し驚いたけれど、申し訳ないとは思いませんでした。働くことの意味を自分でしっかり考えていたし、働くことのほうが子どものためになると信じていたので。

それよりも、この子は慣れるまでに時間がかかる性格なんだ、と知ることができました。だとすれば、これから環境の変化を与えるときはより慎重に考えてあげなければ、と思いました。上の子は引っ越しに伴っていくつかの園を移ってきていましたが、この子にはそれは難しいかもしれない。そう気づいたことは、大切な発見でした。


新しいお友達が、心を解放してくれた

転機は、新しい子が保育園に入ってきたことでした。

すでに出来上がっているグループに途中から入るのは、大人でも難しい。子どもも同じだったのかもしれません。固まっているところに入っていくのが、ずっとハードルだったのだろうと思います。

新しく入ってきたお友達とすぐに仲良くなり、それをきっかけに心が解放されたようでした。

しばらくして、先生にこう言われました。

「〇〇ちゃんって、よくお話しする子なんですね!」

思わず笑いました。そうですよ、家ではずっとそうですよ。それまで知らなかったんですか、と逆に驚きました。でも、ようやくそこで素の姿を出せるようになったんだと思うと、ほっとしました。


卒業式の日、一番に証書を受け取った

その後、下の子は保育園でどんどん打ち解けていきました。

卒業式では、卒業証書を一番に受け取る係になりました。入園した頃、ほとんど話さなかったあの子が。

今でも、保育園のお友達とは大の仲良しです。小学校は別々になりましたが、定期的に会っています。あの保育園での日々は、子どもにとって大切な思い出になっています。


上の子も、転園を乗り越えた

上の子は私が再就職したとき、すでに年長さんでした。もともと幼稚園に通っていましたが、転居などの事情で半年ほどしか通えていなかった幼稚園から、保育園へ転園することになりました。

それでも、特に泣くことはありませんでした。集団生活には慣れていたこともあったと思います。

驚いたのは、半年しか通えなかった幼稚園のお友達がお別れ会を開いてくれたことです。短い期間だったのに、そんなに仲良くしてもらっていたんだと、うれしくてありがたくて。

その後、小学校で再会できたことも、嬉しいサプライズでした。


帰ったあとは、全部子どもに

働き始めてから、仕事以外の時間は意識的に子どもに向けるようにしていました。

帰宅後は子どもと一緒に過ごす。土日は子どもに全部振る。習い事の送迎も全部する。自分の時間はほとんどありませんでした。

罪悪感の埋め合わせだったのか、それとも単純に子どもといたかっただけなのか、今となってはわかりません。でも、その時間は無駄ではなかったと思っています。


子どもは、ちゃんと適応する力を持っている

保育園に慣れるまで1年かかった。その間、親は何も知らなかった。

それでも今、子どもはあの保育園を大切な場所として覚えています。

子どもを預けることに罪悪感を持っているお母さんへ伝えたいのは、子どもはちゃんと自分のペースで適応していくということです。時間がかかることもある。でもその時間も、子どもにとって無駄にはなっていない。

預ける前に不安になりすぎなくていいと、今は思います。


まとめ

  • 罪悪感を感じる瞬間もあったが、働くことの意味をきちんと考え、働くことが子どものためになると信じていた。収入を子どもの習い事や教育に使いたいという気持ちが、その支えになっていた
  • 毎朝「一緒に頑張ろうね」と声をかけ続けた
  • 下の子は保育園で1年間ほぼ話さなかった。家ではにぎやかなのに、親は知らなかった
  • 新しいお友達との出会いが転機になり、心が解放された。今でもそのお友達と仲良し
  • 子どもには自分のペースで適応する力がある。預けることを恐れすぎなくていい